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電話と文学──声のメディアの近代
¥4,950
黒田 翔大 A5判上製 / 224頁 記録が残りにくい「声のメディア」を、文学はどのように描いてきたのか。 電話事業が始まる明治期から、「外地」にまで電話網が拡がった戦時期、家庭や街路に電話が遍在するようになる昭和戦後期までを、作品を論じながら通観し、未来・身体・空間などの視座から、「文化としての電話」を浮かび上がらせる。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544216
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[増補改訂版]山棲みの生き方──木の実食・焼畑・狩猟獣・レジリエンス
¥3,080
岡 惠介 A5判並製 / 264頁 山の恵みをいただき、畑の実りを願い、ときに災害に脅かされながらも、森に生き続ける北上山地山村の人びと。 フィールドワークで訪れた安家に魅了され、そこに棲みつき、20年にわたって人びとと生活をともにした著者が描く、山棲みの暮らしとこころ。 2つの章を追加し、1つの章を大幅に書き換えた、増補改訂版。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544209
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グローバリゼーションとつながりの人類学
¥6,160
越智郁乃・関恒樹・長坂格・松井生子[編] A5判上製 / 400頁 グローバリゼーションを経た現代社会において、人々が紡ぎ出す「つながり」はいかなる意味をもつのか。 世界各地でのフィールドワークから、境界を越えて結びつく人やモノを、ローカルで微細な日々の生活実践に着目して描き出す。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544193
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火山と竹の女神──記紀・万葉・おもろ
¥2,750
福寛美 四六判上製 / 224頁 大地は鳴動し、噴煙で昼なお暗く、海彼から津波が押し寄せ、空からは隕石が降る…… 日本列島が猛々しい相貌をおびていた神話の時代に生まれたコノハナノサクヤビメは、『竹取物語』においてどのような像を結ぶのか。 海人のダイナミックな足跡を神話や万葉集に追う「海人考」、霊力を持つ鷲の姿を琉球の神歌集『おもろさうし』にさぐる「おもろ世界の鷲」を併せて収録。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544186
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沖縄の空手──その基本形の時代
¥1,980
津波高志 四六判並製 / 192頁 唐手? 空手? KARATE? 世界各地に広まり、オリンピックの種目に採用された空手は、なぜ沖縄固有の武術と言えるのか? 推定で語られることが多かった歴史を排し、確かな文献・伝承資料とその解釈に基づいて、空手の起源に迫る一書。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544179
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経済更生運動と民俗──1930年代の官製運動における介在と変容
¥4,950
和田 健 A5判上製 / 224頁 満州事変の翌年に始まった「農山漁村経済更生運動」は、「生活改善指導」の名の下、緩やかに民俗慣行に介入していく。 むらの相互扶助システムは、相互監視の役割をも果たし、「守らなければならない」という雰囲気が人びとを包み込む。 日中戦争開戦へと至る「空気」はどのようにつくられたのか? 各町村が策定し、県がとりまとめた『茨城県農山漁村経済更生計画書』をつぶさに読み込み、官製運動が「民」を動かすメカニズムに迫る。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544162
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井上靖の原郷──伏流する民俗世界
¥2,750
野本寛一 四六判上製 / 224頁 「ここで私という人間の根柢になるものはすべて作られた」 長じて稀代のストーリーテラーと呼ばれることになる作家は、郷里・伊豆の風土から何を承けとったのか? 「自伝風小説」を中心とした精緻な読みと、長年にわたるフィールドワークの成果から、作家の深奥に伏流する民俗世界を立体的に浮かび上がらせる。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544155
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「くだらない」文化を考える
¥2,530
平井智尚 四六判並製 / 320頁 炎上、祭り、ネットスラング、アスキーアート、オフ会、MMD、MAD……。 「2ちゃんねる圏」を舞台にネットユーザーが生み出した「くだらない」「取るに足らない」文化は、それゆえに論じられないままでよいのか。 SNS全盛の現代、オワコンといわれる「2ちゃんねる圏」の文化に、社会学の知見を用いて大まじめに切り込む、ネットカルチャー論。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544148
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宮沢賢治論 心象の大地へ
¥3,520
岡村民夫 四六判並製 / 512頁 「虹や月明かり」からもらった膨大な「心象スケッチ」は、繋がり、重なり、変容し、不整合なまま、やがて〈心象の大地〉として積み上がる。 テクストにはらまれる矛盾や齟齬をこそ賢治文学のリアルと捉え、その正体を求めてイーハトーブを踏査し続けた、著者25年の集大成。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544131
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井上靖とシルクロード──西域物の誕生と展開
¥5,940
劉 東波 A5判上製 / 320頁 シルクロードブームを牽引し、人々に西域の夢とロマンを届けた井上靖。 足を踏み入れたことのなかった西域を、作家はどのように描いたのか。 典拠資料と作品の詳細な比較から、史実と想像力がせめぎあう歴史小説創作の秘密に迫る。 宮澤賢治と松岡譲の西域物もあわせて論じる。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544124
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「小さな鉄道」の記憶──軽便鉄道・森林鉄道・ケーブルカーと人びと
¥2,970
旅の文化研究所[編] 四六判上製 / 288頁 暮らしの真ん中を走った、小さな鉄道の物語 主要都市を結ぶ幹線鉄道の網目からもれた地域に、人びとは細い線路を敷き、そこに小さな列車を走らせた。 地場の産業をのせ、信仰や観光をのせ、そして人びとの暮らしと想いをのせて走った鉄道の、懐かしく忘れがたい物語。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544117
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立原道造 受容と継承
¥4,950
名木橋忠大 A5判上製 / 200頁 高原の夏、風の声、水のせせらぎ、雲の流れ、愛、夢、そして失われた永遠の青春……。 郷愁に満ちた立原の詩には、しかし、かすかな悪意がやどり、毒が香り、模倣の手つきが垣間見える。 リルケ、堀辰雄、芳賀檀などからの影響や、和歌引用の精査を通し、早すぎた晩年、立原がなそうとした最期の飛翔のゆくえに迫る。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544100
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鷗外文学の生成と変容──心理学的近代の脱構築
¥5,940
新井正人 A5判上製 / 320頁 森鷗外にとって小説とは、現実の模写にとどまることなく、理想的な人間像や世界観を提示すべきものだった。 当時最新の心理学・哲学・精神病理学などの学知を受容していた鷗外は、それをどのように小説表現に昇華させ、リアリズムを乗り越えようとしたのか。 学術書への自筆書き込みを仔細に検証し、鷗外の文学的営為を跡づける。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544094
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木地屋幻想──紀伊の森の漂泊民
¥2,200
桐村英一郎 四六判上製 / 168頁 ロクロを発明したとされる惟喬親王を祖とし、天皇の綸旨(命令書)を携え、いにしえより山中を漂泊しながら椀や盆を作った木地屋たち。 トチ、ケヤキ、ミズメ、ブナなどの良木を求め、山々を渡り歩くその姿は、近代の訪れとともに消えてしまった。 木の国・熊野の深い森にかすかに残された足跡、言い伝えをたどり、数少ない資料をたぐり、木地屋の幻影を追う。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544087
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沖縄芸能のダイナミズム──創造・表象・越境
¥3,080
久万田晋・三島わかな[編] 四六判並製 / 384頁 喜怒哀楽が歌になり、踊りになる。 琉球の島々で育まれた「民俗芸能」、王朝で生まれた「宮廷芸能」、近代メディアによって広まった「大衆芸能」など、多彩でゆたかな沖縄芸能の数々。移民と共に海を渡った踊りや、電波にのって日本全国に届けられた歌など、芸能は沖縄内にとどまることなく、現代に至るまで、時空をこえてさまざまな展開を見せている。伝統と変容の間でゆらぎ、時代の変化に翻弄され、それでも人々のアイデンティティであり続けた沖縄芸能の300年を、さまざまなトピックから描き出す。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544070
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琉球王国は誰がつくったのか──倭寇と交易の時代
¥3,520
吉成直樹[著] 四六判上製 / 344頁 首里城の王たちは、いったいどこからきたのか? 首里城は、15世紀初頭、尚巴志にはじまる琉球国の王城だった。 農業を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた豪族が、抗争の末に王国を樹立したというのが通説だが、これは真実だろうか? 政情不安定な東アジアの海では、倭寇をはじめ、まつろわぬ者たちがしのぎを削っていた。王国の成立に彼らが深く関わっていたことを多角的なアプローチから立証し、通説を突き崩す新しい琉球史を編み上げる。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544063
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井上靖 未発表初期短篇集
¥2,640
高木伸幸[編] 四六判上製 / 280頁 文壇に登場する以前、雌伏と暗中模索の戦前期に書かれた作品群を初公刊。ユーモア・ミステリ・時代物と、多彩なジャンルで自らの可能性を試していた、昭和の文豪の知られざる20代の軌跡。未発表のまま長くしまわれていた、戦後唯一の戯曲も併せて収録。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.7gatsusha.com/books/378/
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ケアを描く──育児と介護の現代小説
¥2,200
佐々木亜紀子・光石亜由美・米村みゆき[編] 四六判並製 / 256頁 長らく家庭というとじた領域で、主に女性によって担われてきたケア労働。介護の外部化や男性の子育て参加など状況は大きく変わりつつあるものの、密室育児や介護施設での虐待など、依然として問題は山積している。そのような、揺れるケアの現場を、フィクションはどのように描いているのか。小川洋子・多和田葉子・角田光代・三浦しをん・辻村深月・桐野夏生・金原ひとみなどを中心に、〈ケア〉というキーワードから現代小説に新しい光をあてる一冊。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544056
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近代の記憶──民俗の変容と消滅
¥3,740
野本寛一[著] 四六判上製 / 400頁 日本が失ってしまったもの 高度経済成長がもたらした社会変容によって、日本人の生活と価値観は大きく変わった。 日本人が、それまで守り、また多大な恩恵を受けてきた「民俗」は、衰退・消滅を余儀なくされることになる。 最後の木地師が送った人生、電気がもたらした感動と変化、戦争にまつわる悲しい民俗、山の民俗の象徴ともいえるイロリの消滅など、人びとの記憶に眠るそれらの事象を、褪色と忘却からすくいだし、記録として甦らせる。 高度経済成長期の末期から現在に至るまで、半世紀近く日本をあるき続けた民俗学者が聞き取った、失われた民俗の記憶。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544025
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現代語訳 童子百物かたり──東北・米沢の怪異譚
¥2,530
吉田綱富[著]/水野道子[訳] 四六判並製 / 312頁 現代語で甦る 江戸後期の怪異譚 孫や曾孫たちが、そのまた孫や曾孫たちに語ってくれれば……。 名君・上杉鷹山に仕え、94歳の天寿を全うした米沢藩士・吉田綱富が、その晩年に書き残した『童子百物かたり』。 狐やうそこき名人が活躍する笑い話、水女や疫病神が登場する怪しい話、酒呑童子をはじめとする有名説話のバリエーションなど、民俗学的にも興味深い、不思議な話の数々。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544032
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〈原作〉の記号学──日本文芸の映画的次元
¥3,520
中村三春[著] 原作の変換・変異として存在する文芸映画が、にもかかわらずかけがえのない固有性を帯びるのはなぜか。 すべての創作物は第二次テクストだという立場から、原作と映画が織りなす複雑な関係性を解きほぐし、オリジナリティという観念に揺さぶりをかける。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909544018
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琉球王権と太陽の王
¥3,300
吉成直樹[著] 四六判上製カバー装 / 320頁 正史が描く虚構の王たち 舜天王統、英祖王統など、琉球の史書に登場する初期王統は、本当に存在したのか? そして、琉球の王たちはいつから「太陽の王」になったのか? 進展目覚ましい琉球考古学を主軸に、「おもろさうし」や神話学、遺伝学、民俗学などの成果を動員し、琉球王府の正史に潜む虚構の歴史を照らし出す。琉球史の定説をくつがえす一冊。 目次等、詳細な内容については↓をご覧ください。 https://www.7gatsusha.com/books/61/